トラックドライバーとして、日々お仕事をしている皆さん、トラックドライバーは熱中症になりやすいのをご存じでしょうか?
運転中の車内はクーラーが効いているから大丈夫と油断していては危険です。
熱中症対策大丈夫!?しっかり予防が大切
2024.7.31

目次
ドライバーは熱中症になりやすい
運転だけではなく屋外作業が多く、肉体的な負担も大きいトラックドライバーの仕事は、熱中症になりやすいのをご存じでしょうか?
2018年から2022年までの熱中症による業種別死傷者数(厚生労働省)では建設業、製造業について運送業が多く、全体の14%を占めるほどとなっています。
(厚生労働省:「令和4年職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」)
ちなみに2022年では熱中症による死傷者827人中129人の方が運送業となっています。
運転による緊張状態や長時間運転でトイレに行きにくいため水分補給を控えるなど、気付かぬうちに脱水状態になっていることも…
また、車内は涼しいですが、屋外での作業との温度差も身体へ負担がかかっています。
日々、熱中症の症状がないかを確認しましょう
熱中症は状態により以下のような症状が起こると言われています。
軽症
- めまい、立ちくらみ
- 失神
- 筋肉痛、筋肉のこむら返り
- 手足のしびれ
- 気分の不快
中等症
- 頭痛
- 吐き気、おう吐
- 倦怠感、虚脱感
- 軽い意識障害
重症
- 意識障害、けいれん
- 歩けないなど運動障害
- 高体温
ドライバーの皆さんは仕事柄一人で行動していることが多いため、異変に気付きにくいと思います。
熱中症の症状の中には運転に支障をきたすものもありますので、重大事故や死亡にもつながる恐れがあります。
できるだけ日々セルフチェックをするようにしましょう。
熱中症にならないための予防をしっかりと!!
自分の状態をしっかりセルフチェックすることと同じように大事になるのが、日々予防の行動をとることです。
定期的に水分・塩分補給をする
基本中の基本ですが、水分補給は必須です。
エアコンの効いた車内は乾燥しています。
自覚症状がなくても「隠れ脱水症状」になっている可能性も?
日々の水分補給とともに、経口補水液やスポーツドリンクなども車内に置いておくようにしましょう。
また、熱中症対策の塩分補給アイテムなども一緒に準備しておくようにしましょう。
体を冷やすグッズを備えておく
夏場の待機や休憩は涼しい場所を心がけるのも大切です。
アイドリングストップなどはできるだけ日陰でするようにしましょう。
また、身体を冷やすタオルや小型扇風機などを用意しておくようにしましょう。
予防に勝る準備無し
熱中症は自分では気づかないうちに進行してしまっていることが多いので、しっかり予防するようにしましょう。
また、日々自分の状態をセルフチェックしておくことで異変にすぐ気づくことができます。
準備と予防で夏の暑さの厳しい時期を安全に乗り切りましょう。