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ドライバーとして働く方必見!!ドライバーのキャリアアップにとるべき資格

ドライバーとして働く方必見!!ドライバーのキャリアアップにとるべき資格

一般企業で働く方にとってキャリアアップという言葉はなじみのあるものかもしれませんが、それは物流業界で働くドライバーの方にも言えることです。
ドライバーとして働くうえでのキャリア形成ってどのようなものがあるのでしょうか?
今回はドライバーとして働く上でのキャリアアップ≒キャリア形成について考えてみましょう。

企業内で管理職を目指して資格を取得する

物流業界で働く皆さんのキャリアアップの方向性の一つが、管理職を目指すということです。
物流における管理職の主な資格は以下の2つがあげられます。
・運行管理者
・衛生管理者

運行管理者

運行管理者資格は運送会社などでドライバーの乗務割や積載、事故記録を管理して、安全に運行できるように計画する技術が求められる国家資格です。
運送会社には「運行管理者の配置が法的に義務付けられている」ので、運送業において非常に重宝する資格です。
運行管理者の資格を取得するためには、受験条件として、

  • 事業用自動車の運行管理に関する実務経験が1年以上
  • 実務経験に代わる講習を修了

のいずれかを満たしている必要があります。
もしくは以下に該当する方は受験をすることなく資格取得することが可能です。

  • 事業用自動車の運行管理に関する実務経験5年以上
  • 実務経験5年以上の期間中に運行管理に関する講習を5回以上受講
  • 5回以上の運行管理に関する講習のうち1回以上は自動車事故対策機構が行う基礎講習を受講

運行管理者試験は年2回実施されており、その合格率は20%前後と実は難易度の高い国家資格なのです。
難易度の高い国家資格だからこそ先述の通り、運送・物流企業で重宝される資格なのです。

衛生管理者

衛生管理者資格は職場の労働衛生環境を管理し、就業者の健康維持と労働災害の防止に努めるための国家資格です。
就業者が常時50人以上の企業では、必ず配置するよう法律で定められています。
衛生管理者には2種類あり、運送・物流会社の場合は第一種衛生管理者資格が必要です。
合格率は高めの国家資格ですが、受験資格の条件が16項目ほどあり複雑なので、まずは自分が受験資格を満たしているかを事前に確認するようにしましょう。
参考:安全衛生技術試験協会「衛生管理者受験資格」
運送・物流企業で働くドライバーが、企業内で管理職にキャリアアップするために取得する資格としては、衛生管理者は運行管理者と比べると重要度は低くなるものの、他業界でも必要とされる資格ですので取得して損はない国家資格と言えます。

ドライバーとしてのキャリアアップを目指す

運送・物流企業でドライバーとしてのキャリアアップとして、運送・配送に関わる様々な免許を取得する方法もあります。
ここでは運送・物流業界でキャリアアップにつながる免許をご紹介します。

第一種中型自動車免許

中型トラックとは「車両総重量が5トン以上11トン未満、最大積載量が3トン以上6.5トン未満」のトラックのことで、「中型自動車第一種運転免許」を取得することで運転できます。
小型トラックと比べると多くの荷物を運べるようになり、距離も近距離だけでなく中距離配送まで行えます。
小型トラックでの業務をしている方にとっては収入アップが見込めます。

大型自動車第一種免許

大型トラックとは「車両総重量11トン以上、積載量6.5トン以上」のトラックのことで、「大型自動車第一種運転免許」を取得することで運転できます。
大型トラックになると、大量の荷物を積載することが可能で、長距離配送のニーズもあります。ドライバーとしてのキャリアアップにおいて、大型トラックドライバーは1つのゴールと言えます。

けん引免許

けん引免許を取得すると、大型自動車第一種運転免許と合わせることでトレーラーの運転も可能になります。
特に大型トレーラーになると、大型トラックよりもさらに多くの荷物を運ぶことができ、業界でのニーズも非常に高いため、収入アップをかなり見込めます。

移動式クレーン運転士免許

移動式クレーン運転士免許を取得するとユニック車での仕事も可能になります。
ユニック車自体は運転免許で運転することは可能ですが、クレーンの操作には免許が必要です。
小型移動式クレーン技能講習など、吊り上げる荷物の重量によって必要な資格が変わりますが、移動式クレーン運転士免許があればどのようなユニック車でもクレーンの操作が可能になります。

玉掛け免許

玉掛け免許は、クレーンに資材や荷物をかけるための資格です。正式名称は「玉掛け技能講習修了」と呼ばれます。
玉掛け免許には2種類あり、1つは荷重1トン以上のクレーン、移動式クレーン、デリック、揚貨装置による玉掛けが行える「玉掛け技能講習修了」という資格で、もう1つは1トン未満に限り扱える「玉掛け特別教育修了」です。
日本の現場では1トン以上のクレーンが使用されることがほとんどですので、玉掛け免許とは一般的に「玉掛け技能講習修了」を指しています。玉掛け免許も、ドライバーのキャリアアップを図れる1つの資格と言えます。

まとめ

物流業界でドライバーとして働く方のキャリアアップには大きく分けて2種類あります。
一つはドライバーとして業務(運転)出来る幅を増やす、もう一つはドライバーとして働く方々を支える管理者として働くという2種類です。
どちらもキャリアアップに必要(取得したほうがいい)資格があります。
ゆくゆくキャリアアップを考えているなら、今のうちから取得できる資格は取得していった方がいいでしょう。