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ユニック車って知ってる!? 必要な免許や資格は!?

ユニック車って知ってる!? 必要な免許や資格は!?

ドライバーをはじめとした運送・配送などの物流業界で働く人にとってはなじみの言葉ですが、「ユニック車」は一般の方は知らない人が多いと思います。
「ユニック車ってそもそも何?」
「ユニック車を運転するために特別な免許は必要なの?」
今回はユニック車とは?や、ユニック車を扱うために必要な免許、資格などを解説します。

ユニック車とは!?

実はそもそも「ユニック車」とは車の正式名称でなく通称になります。
ユニック車の正式名称は「搭載型トラッククレーン」と言います。
つまり、一般的にユニック車はトラックにクレーンが搭載された車両を指します。

じゃあなぜユニック車と呼ぶの?

搭載型トラッククレーンのことをなぜユニック車と呼ぶようになったのでしょう?
それは昔、古河ユニックというメーカーが製造した搭載型トラッククレーンが非常に人気であり、なおかつ、「ユニック」という名称が商標登録されたためです。
古河ユニックの「ユニック」が有名になったため、搭載型トラッククレーン車の通称としてユニックという名称が一般的になりました。

ユニック車ができること

ユニック車は「搭載型トラッククレーン」という正式名称の通り、クレーンを搭載しています。
搭載したクレーンを使って、人力では持ち上げられないような重い荷物を荷台に乗せることや、人の力では持ち上げられない高さまで重たい荷物を持ち上げることが可能です。
そのためユニック車は主に建設現場や土木工事現場などでの資材の搬入、搬出で活躍しています。

レッカー車とユニック車は何が違う!?

レッカー車にもクレーンはついていますが、レッカー車とクレーン車の違いは何でしょうか?
レッカー車は故障して動けない車をその場から移動させる際に活躍する車です。
道幅が狭いことも考慮し、レッカー車には真横に引っ張ることも可能な装備が付いていることが違いとなります。

ユニック車に必要な免許・資格

ユニック車を運転する場合、その車両の総重量や最大積載量によって定められた運転免許を取得する必要があります。
また、ユニック車での作業にはその作業に必要な免許もあります。

公道で運転する際に必要な免許・資格

公道でユニック車を運転するには通常の運転免許と同様に積載量と車両総重量によって異なった免許が必要です。
最大積載量6.5t未満、車両総重量11t未満であれば中型自動車免許、最大積載量6.5t以上、車両総重量11t以上であれば大型自動車免許が必要になります。
出典:準中型自動車・準中型免許の新設について|警視庁

ユニック車での作業で必要な免許・資格

ユニック車のクレーンで資材のつり上げなどを行う場合、荷物の重さ又は玉掛業務など業務内容によって必要な免許・資格が異なります。

・移動式クレーン運転特別教育
吊り上げる荷物が0.5t~1t未満のとき必要な資格
・小型移動式クレーン技能講習
吊り上げる荷物が1t~5t未満のとき必要な資格
・移動式クレーン運転士
吊り上げる荷物が5t以上の場合必要な資格
・玉掛業務の特別教育
吊り上げる荷物が1t未満の場合の玉掛け業務に必要な資格
・玉掛技能講習
吊り上げる荷物が1t以上の場合の玉掛け業務に必要な資格

出典:クレーン等の資格について|一般社団法人日本クレーン協会

まとめ

今回はドライバーの仕事のなかからユニック車についてご説明しました。
通常の運送・配送の業務とは少し違うため、ユニック車で作業をする際には様々な講習の受講や資格が必要です。
ただ、その分仕事の幅が広がり、それが収入アップにもつながる可能性があります。
是非、講習を受講したり、資格を取得してみたりしてみてはいかがでしょうか?